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7-6 フォルクマン伯爵 1

last update آخر تحديث: 2026-01-02 16:11:14

 それぞれが緊迫した状況に置かれている頃――

ジェニファーは自分の膝の上で遊び疲れて眠ってしまったジョナサンを膝の上に抱いて頭を撫でていた。

(ニコラスは大丈夫かしら? それにフォルクマン伯爵は……)

自分のせいで2人は仲たがいしてしまったのだ。そのことにジェニファーは責任を感じていた。

「ジョナサン、ベッドで寝ましょうね」

ジョナサンを抱き上げ、ベビーベッドに寝かせたところでポリーがお茶を持って現れた。

「ジェニファー様、紅茶をお持ちしました」

「ありがとう」

椅子に座るとテーブルの上にカップが置かれる。

「どうぞ」

「いただくわね」

ポリーが淹れてくれたのはアップルティーだった。リンゴの香りとほんのり甘さのあるお茶は緊張を和らげてくれる。

「お味はどうですか?」

「すごく美味しいわ、ありがとう。……ところでポリー。ニコラスは今どんな感じか分かる?」

「はい。人づてに聞いたのですが、御主人様は今フォルクマン伯爵と2人だけでお話をしているそうです」

「え? そうなの? それではニコラスの義理の母と弟はどうしているの?」

「お2人の話が終わるまでは別の部屋で待たれているようです。シドさんが付いています」

「シドが……」

(ニコラスもシドも緊迫した状況に置かれている……私1人、こんなことをしていては駄目だわ……)

カップを持つジェニファーの手が震える。

「ジェニファー様? どうなさったのですか?」

「ポリー」

ジェニファーは顔を上げて、ポリーを見つめた。

「な、何でしょう?」

「ニコラスとフォルクマン伯爵は今も応接室にいるの?」

「はい、そう聞いておりますが……」

「それなら、ジョナサンをお願い」

立ち上がるジェニファー。

「え? 何処へ行かれるのですか?」

「ニコラスの所へ行ってくるわ」

「ええっ!? 何故ですか?」

「このままここにいても、不安なだけなの。様子を見に行きたいのよ」

「ですが……!」

「中へ迄は入らないわ。扉の隙間からほんの少し見るだけだから。お願い、行かせて頂戴」

(滅多に無理なことを言わないジェニファー様なのに……)

「分かりました……。ジョナサン様は私が見ているので、どうぞ行かれて下さい」

「ありがとう、ポリー」

礼を述べると、ジェニファーは足早に応接室へ向かった――

****

――その頃。

ニコラスと伯爵は向かい合わせで座り、話をしていた。

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